副作用のない薬はない
ピルのほかにも月経前症候群(PMS)で処方される薬には数種類あります。
痛みには鎮痛薬、むくみには利尿薬、精神症状には抗不安薬や抗うつ薬・睡眠導入薬など症状に応じた薬を使う対症療法が基本です。対症療法というのは辛い症状を抑えてくれますが、根本的な問題の解決つまり月経前症候群(PMS)のない体づくりができるわけではありません。
しだいに薬の使用頻度や使用量が増えていっているようなら黄色信号です。薬でごまかすばかりで月経前症候群(PMS)自体はどんどん悪化している状況です。
薬は諸刃の剣といいますが、副作用のない薬はありません。
頭痛薬を飲みすぎると副作用で頭痛が出てくることがあるのをご存知でしょうか。飲んでいる人はそれに気付かずますます薬の量を増やしてしまいます。
この悪循環を断ち切るには頭痛薬をやめるしかないのですが、もちろん薬をやめても、もともとある頭痛が治るわけではありません。
そんなことにならないためには、なるべく薬を頼らないという意志を持ち、薬以外の解決法も見つけなくてはいけません。
そのなかで漢方薬もひとつの選択肢といえるでしょう。漢方も「薬」ではありますが、西洋薬とは全く別のものです。